LIFE SHIFT ~これからの時代どう働いたらいいのか?~(3)
こんにちは。
今日も引き続き本の紹介をしていきます。
前回・前々回の記事はこちらです。
br-kcieijociougaie.hatenablog.com
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前回、「無形資産を積み上げていくのが大切だ」という話でしたが、
今回はモデルケースで無形資産について考えていきます。
CASE1 貴弘さん(40代)の場合
IT業界の大手企業に勤める貴弘さん。これまでバリバリ仕事をしてきたが、変化の激しい業界ゆえ、自分のスキル(生産性資産)が徐々に時代遅れになっていくことに焦りを感じている。
貯金(有形資産)も始めたが、65歳での引退は厳しそう・・・・。
貴弘さんはこのまま漫然と生きていくと、会社を引退後、アルバイトのような仕事をせざるを得ない状況になる。
将来のための備えとして、これまでの経験を生かして、大学などで教鞭をとったり、企業でコンサルタントとして働いたりと、セカンドキャリアのイメージを今からもって動いていきたいところ。
貴弘さんのように、40代以上の世代は、これまでの生き方にプラスアルファの考え方をするだけでそれなりにうまくいく世代らしい。
ただし、この生き方は社会の変化とともにジリ貧になっていく。
本書では貴弘さんも野心的に生きていくことをお勧めしている。
・勉強会などに自分から参加し、自己のスキルを向上させていく(生産性資産)
・社員の教育や能力向上に積極的な会社に転職する(生産性資産+変身資産)
・社外への人脈を広げていく(変身資産)
・趣味を兼ねて運動を始める(活力資産)
・家族と話し合い、夫婦とも働いていける環境を作る(活力資産+有形資産)
このように自分を磨き続けていき、ゆくゆくは、気づいた資産を生かした仕事を60代以降も行っていく。
このように、会社員からスタートし、引退より前に大きくキャリアを変えていく生き方を本書ではシナリオ4.0(教育→(資産を築く)仕事→資産を生かした仕事→引退)と呼んでいます。
CASE2 萌美さん(20代)の場合
20代の萌美さんは貴弘さんよりも選択肢が広いので、シナリオ5.0(教育→無形資産を築く時期と、有形資産を築く時期を何度か繰り返す→資産を生かした仕事→引退)を勧めています。
・海外を旅し、自分と向き合い様々な人脈を気づいていく(変身資産)
・若者同士でビジネスを立ち上げる(生産性資産+変身資産)
・大学に入り直し、新たな学びを得る(活力資産+変身資産)
・有形資産を築くために企業に就職する(生産性資産+有形資産)
・自分の生き方に合わせるため、あえてキャリアダウンする(活力資産)
なんだか萌美さんの人生はシナリオ5.0どころか7.0ぐらいな気がするんですが・・・
本に書いてあるのはあくまで例なので、極端なケースだと思いますが、それでも自分を変化させていくことが大切だということはわかります。
今行っている仕事が、なんの資産を蓄えるためのものなのか?は常に意識していく必要があるん
のではないでしょうか。